症例報告詳細

30代女性 子宮がん術後の両下肢リンパ浮腫

通常の治療内容:リンパ管静脈吻合術
治療費用:約10万円(3割負担)
リスクや副作用:術後の悪化(0.1%未満)

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30代女性、子宮癌術後。モミの木診療所では、LVA術後に肥大化した脂肪組織が残存する患者さんに対して、JR東京総合病院リンパ外科・再建外科との連携で、肥大化した脂肪組織を切除する象皮病根治術(全身麻酔)を実施しております。

事前の超音波検査にて、リンパ管が残存している部位は脂肪切除を行わず、リンパ管がなくなっている部位を中心に脂肪を切除していきます。

超音波検査の導入により、リンパ管機能を温存したままで異常に肥大化した脂肪組織を切除することができるようになってきました。

治療のポイント1【超音波下の象皮病根治術】

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超音波検査を用いることで、リンパ管の状態が詳細に把握できるようになってきました。

脂肪除去する部分は、集合リンパ管が存在していない部位を中心に行います。

治療のポイント2【LVAとの併用】

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当診療チームでの象皮病根治術は、リンパ管静脈吻合術(LVA)術後に行います。

LVAにてリンパの流れを改善したうえで、肥大化した脂肪組織を切除することで、術後の成績が安定します。

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